マッサージで腸にぜん動運動を

私たち日本人の食生活は、和食中心から洋食化していき多様化しています。
肉類などの動物性たんぱく質や脂質を多く含むメニューを食べることが増えたことで、体質の変化も起きています。
メタボになりやすく、便秘になりやすい人が増えています。

便秘になってしまうと不要なものが腸に長時間とどまることになるので、悪玉菌が増殖したり有害物質が発生します。
またがガスがたまりやすくなるため、腹部が膨張したり腹痛で苦しむこともあります。
なので一刻も早く便秘解消をして、腸がしっかり働ける環境を整えることが大事です。

便秘になってしまう一番の理由としてあげられるのが、腸のぜん動運動の低下です。
腸のぜん動運動が低下してしまうのには、いくつかの理由があります。
まずは腸に負担がかかる食生活になってしまっているということです。
水分不足によって便が硬くなってしまったり、食物繊維が不足して腸の動きが鈍くなってしまいます。
さらに腹筋の筋力の低下で、便意を感じたときにいきむことができなくなってしまっています。

これらの理由を解消するためにも、腸の動きを活性化させることが大事です。
食事で改善することも重要ですが、即効性が感じられるのは腸をマッサージすることです。
外部から直接腸を刺激し、腸の動きを活発にさせます。

マッサージ方法はとても簡単で、誰でも行うことができます。
最も簡単なのはおへその周りを「の」の字を書くようにおへその下から描くようにマッサージをします。
腸の流れに沿って３０回ぐらい行うと、腸に適度な刺激を与えます。
そのときに背中をそるようにしてお腹を伸ばした状態で行うとより効果が期待できます。
寝ながら行う時には、背中にクッションのようなものをおいて腰を浮かせるといいでしょう。

また仕事中などいつでも簡単にできる便秘解消マッサージ法もあります。
正しい姿勢で座り、お尻を締めてお腹をへこませます。
その状態で上半身を左右にひねります。
ひねる際に、右にひねりきったところで５秒ほど停止するとより効果が高いです。
このようなマッサージを取り入れて早く便秘解消を行いましょう。
また、食では海藻が便秘改善に効果的です。